勝負を前にあらためて緊張を覚えるおこじょ。今更、後には戻れない。先手はおこじょからだ。
カップにサイを投げ入れ派手に振る。サイが勢い良くカップの中を跳ね回り、更に勢い良く机に
叩きつける。見事なまでに考えなしの振りだ。
そっと、カップを上げる・・・
息を呑む一瞬・・・
8・・・!
お、中々いい目だ。マスターも低く唸る。

続いて、マスターの番だ!
8!!
おお、さすがはマスター!見事8を振り、同点決勝に持ちこんだ。今度こそはと、全神経を研ぎ澄まし
小宇宙を集中させるおこじょ。全ての観衆の目がおこじょ集る!同時に、例えとえ様の無いプレッシャ
ーが重圧となって圧し掛かる!!次ぎの瞬間、運命のサイが・・・!!!
カラカラカラ・・・・!
果たして出た目は!!全ての視線が、2個のサイに注がれる!!!
10!!!!!!
おおお!!!ギャラリーが歓声を上げる。今度はマスターがプレッシャーを受ける番だ!更なる重圧が
まるで兇器が如くマスターに襲いかかる!!

9!!!
