苦節数十分、お花畑ギリギリの中ついにトナカイ到達に成功する。
心の中でお花畑の案内人に唾を吐きながらも、トナカイ到達の満足感から自己陶酔するおこじょ。
ここまでくれば、違法建築は目前である。コツさえ掴めばトナカイ渡りなど造作もない。
義経の八丁跳びよろしく、次々にトナカイをパスして行く。
こうして、数多の危機を乗り越え念願の煙突に到着したのだった。
冗談はさておき。
だが、最後のトラップに引っ掛かるのはご愛嬌。
ようやくたどり着いた違法建築。しかしそこは、余りにも寂しかった・・・
努力に見合わない結果にひねくれたおこじょは、いったん帰投するすることにする・・・
数刻後・・・
とうとう疑惑の人物Santyが現れた。
これである。
どうやら、本人の弁によると家の鍵を無くして入れないようだ。高所恐怖症の為、
トナカイ侵入方も不可能。途方に暮れている所を、冒険者達にからかわれているのだった。
一体、このSantyとは、何者なのか?情報はPDのhelperのみで、現時点でも謎のままだ。
本人に聞きたくとも、鍵を無くしたショックで同じ言葉をブツブツと繰り返し真実を話すことは無い。
埒が明かないので、気を悪くしたおこじょは再び帰投する事にした。
また、数刻後・・・
扉が開いていた・・・
   ここで、特別対談。
今日のゲストはSantyさんです。
しかし、ゲストは寝たまんま・・・
そのまま着替えて就寝・・・
黙して語らず、寝てしまうSantyを尻目に違法建築では信じがたい現象が発生した。
ぱくぱく・・・

もぐもぐ・・・

むしゃむしゃ・・・
・・・・・・・・・・
「なんと、家が食べれちゃうのだぁ!!」
???
次々と食い荒らされる違法建築物・・・
ベッドが食べられ為、仕方なく椅子で寝るSanty・・・
満腹になった人達は、腹ごなしに無意味に走り回る・・・
ちなみに、分かりづらいが、これは2階からの映像である。
床が食べられ、一階部分が露出しているのだ。
周囲のみんなが、まるで大食い選手権の選手になった如く家を食べていく。
それとも、めったに味わえな食べれる家を、一口でもと思ったのだろうか・・・
徐々にその人の数が増え出してきた。
目の前にドーナッチョがあるにもかかわらず、壁や床を貪り食う。
普通の食事では満足できない美食家なのだろうか・・・?
あくなき美食家達の欲望は終える事はない。
ゆっくりと、そして確実に形を失っていく違法建築物・・・・・

やがて、我が家のあまりの惨状を憂いたのか、お供のトナカイに連れられるように
去っていくSanty・・・
普段、ダイエットの為と万年飢餓状態のおこじょも、ここぞとばかりに食べまくる。
しかし、物が大きいだけに直ぐに満腹中枢を刺激されてしまう。
やもをえず、みんなと一緒にマラソンを行い腹ごなし。
お腹が減ったら違法建築撤去に貢献という理由で、再び家に噛り付くのである。
その姿は岩山の上へと消えて行った・・・
「さて、気を取り直して食事をしましょう。」
そんなこんなで・・・
「すっかり、平屋になっちゃいました^^;」
こうして謎の違法建築物は、その姿を絨毯だけ残し、美食家達の胃袋へと消えるという、
なんとも物悲しい最後を迎えるのであった・・・
この家の所有者であるSantyもまた、謎を残したまま人々の記憶の中でまどろむ事となる。
一説によれば、彼は人々に幸せをはこぶ使者だという。そう考えれば、この不法建築物そのものが
みんなへのクリスマスプレゼントだったのだろうか。なんにせよ短い時間とて、みんなが楽しめたのは
事実なのだから・・・
すっかり膨れたお腹をさすりながら、クリスマスケーキのかわりとしてはイマイチね。と、食うだけ食って
おきながら、ケチをつけるおこじょも、しっかり満足げに帰投するのだった。